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卵の黄身を挟める絶妙ピンセット [職人]

今夜の「所さんのニッポンの出番(TBS)」は「町工場」の力を魅せられた。

「幸和のピンセット」はステンレス鋼を特殊な加工によって、絶妙な「力(ちから)加減」を可能にする「バネ力(りょく)」をピンセットに吹き込んだようだ。
このピンセットは一般のピンセットではできない「卵の黄身」を挟んで持ち上げて見せた。
また、価格は1500円程度というから驚きだ。

この町工場の凄さは、これだけではなかった。

「塩粒」を挟んで積み重ねられるピンセットをも実現させた。

一般のピンセットを顕微鏡で拡大すると、「ケバ」という金属の「ささくれ」が見えてくる。
凄いピンセットの仕上げの細かさは顕微鏡による検査で確認するが、その表面は至って滑らかだ。
だから塩粒さえもつまめる。

そして、これらのピンセットを実現しているのは、まぎれもない「職人さんの腕(テクニック)」なのだ。

これらの究極のピンセットは、現在は美容師、料理人、医者など、あらゆる「プロ」に愛用されているのだそうだ。
もともとはそのプロのリクエストを実現したものだそうだ。

手先、指先の微妙すぎる繊細な感覚を、ピンセットが「バネ力」を介して、その「使用人」に伝えるのだ。
だからこのピンセットでなければ、彼らの繊細な仕事(芸術)は成り立たない。

そしてこれらの繊細な職人技術は、決して図面やデータベースでは「ものづくり」として成し得ない。
逆に言えば「仮想空間の情報」ではない、極めて精度の高い「感覚」なのだから、今の世では「コピーできない」「真似できない」わけだ。

でもやがていつしか、これらの技術は「機械」にもコピーされてしまう時がやってくるのだろうか。
驚異の人間が身に着けたこの「技術」を、後世に伝えたいのも山々だが、機械にとって代わられてしまうのもシャクでしょうがない。

私自身、いつの時代も「技術は人なり」。この驚異のアナログ技術こそが「芸術」として素敵に思えてしょうがない。











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