羽生選手、直前に激突し蒼白

フィギアスケートの羽生結弦（はにゅうゆづる）選手１９歳が、演技直前の公式練習において、中国人選手の閻涵(えんかん)氏との接触により、流血を招くという事故が起きてしまった。
この様子は、ライブカメラの前で起きてしまった。

事故直後、倒れこんだ蒼白な羽生選手の額からは赤い血が喉まで滴（したた）っていた。

中国上海で行われている、ＧＰシリーズ中国大会の会場は、駆けつけていた多くの日本人ファンと共にあたりは騒然となった。

一度は冷たいリンクから起き上がり、退（しりぞ）いたのだが．．．思わぬ事故を乗り越えて、涙の銀メダルを獲得した！

演技に戻った羽生選手の顔は、気迫のこもった表情で、大きな拍手と歓声であふれるスタンドで、右手を突き上げて観衆に応えた。
そして、トリプルアクセル、４回転ジャンプを見事に決めた。

悲しいことは、事故後の心ない非難の声なのだが、それでも見事な演技で２位メダルを獲得した羽生選手にエールを送りたい。
また、事故相手の閻涵選手にも心からのエールを送りたい。

中国人だろうと、日本人だろうと、演技を行うリンクの上では皆、各国代表の選手なので、平等なわけだ。
国境を越えての人間対人間の人知を超えた演技に、誰もが期待と感動を待っている場なのだから。それこそがスポーツの醍醐味なのでは。

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