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迫りくるエボラ熱/感染源と感染速度 [ニュース]

エボラ出血熱感染者(二人)が米国に帰国したそうだ。

1995年の映画「アウトブレイク」がふと脳裏によぎった。


映画では、アフリカの内戦に参戦していた傭兵部隊に、原因不明の出血熱が流行し、多数の死者を出していた。

感染地を訪れ、感染者の血液採取を行った後、アメリカ軍がとった対策は、燃料気化爆弾によるキャンプ一帯の消滅だった。

つまり、感染者やその擁護にあたる医師たち全てを爆弾によって跡形も無く消滅させてしまったのだ。

その後ウィルスも消滅したかに思えたのが、映画の始まりだった。

時は流れ、再びウィルスの猛威が再発したのだが、それを感染源である"サル"が密輸入によって米国に持ち込まれたことによって拡大するというパニック映画だ。

映画の中で、抗体を作る為の"宿主"(映画ではサル)を必死に探す医師夫婦だったが、妻は発症し、事態を静かに見守る米軍は、またも街全体の消滅をはかろうとする映画だ。


2014年現在のリアルな話に戻るが、今回の感染者は映画とは違って、感染者が対応していた医師であり完全に隔離された状態で帰国したという点だ。

そもそもエボラ出血熱とは、1976年6月、アフリカ、ザイールにあるヌザラという町で、最初の発症者とされる男性が、急に39度の高熱を出し、顔や腹部に痛みを感じて入院したのだが、その後、消化器や鼻から激しく出血して死亡したというのが始まりらしい。

ちなみに”エボラ”という名前は、この地域に流れるエボラ川の名前に由来するらしい。

この時は、感染者の血液に直接触れたり、医療器具などから感染が拡大し、感染者数284人、死亡者数151人であったらしい。つまり、空気感染はしていないということだ。

ただし、先の映画とは異なり"自然宿主"は見つかっていないし、映画のようにウィルスが突然変異して"空気感染"をするようになれば、その拡大速度は急激に加速するに違いない。

何より、致死率50~90%という高い確率と、未だに効果的な治療方法がわかっていない点は、十分に恐怖を感じさせる。

とはいえ、最初の感染から40年近くになろうとしている現代で、やっと米国に感染者が入国したという感染速度は、まだまだ対処できる余裕があるように伺えないだろうか。






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